寒くなってきましたね(*_*)
今回は、冷え切った体がホカホカと温まる簡単レシピを見つけて、その優しい美味しさにとても感動したので、シェアしたいと思います!
そのメニューは、「だしかけごはん」です。
だしかけごはんとは、ごはんの上におかずを乗せて、アツアツのだしをかけるだけ、という超簡単な料理。
簡単なのですが、だしをかけることで、食材のうま味とだしのうまみが合わさって、極上の一品になります!
熱いだしで体はポッカポカ、だしの優しいうま味で心もポッカポカになる新しい和食です。
私が「だしかけごはん」を知るきっかけとなったのが、この本です。
簡単にできることもあって作ってみたら、あまりの美味しさにびっくり!
今では、家族のリクエストに応えて毎日のように作っています^^
忙しい時にもパッとすぐにできるので、主婦としては本当に楽(笑)
その上、朝ごはんに食べると朝から体が温まり、一日元気に過ごせるんですよ。
冷え性の私には手放せないメニューになりました。
この本には、全部で67種類ものだしかけごはんのレシピが掲載されています。
四季折々の旬の食材を使ったり、各地の名物料理をアレンジしたり、はては世界の料理にだしをかけちゃったり。
100か国の料理を研究した筆者ならではのレシピがいっぱいです。
素人では思いつかないようなレシピも多く、作って写真を撮ったらインスタ映えしそう。
そのたくさんのレシピの中から、いくつかのだしかけごはんの作り方を紹介します。
また、この本には基本的なだしの取り方もわかりやすく説明されていますので、その中から数種のだしの取り方も説明しますね^^
「だしかけごはん」とは
ごはんを器に盛り、その上におかずを乗せ、だしをかけていただくのが「だしかけごはん」。
シンプルなのに、だしのうま味とごはん、おかずの本来の風味が一体となり、新しい美味しさが生まれる、いわば「和食の新定番」のメニューです。
だしをかけるだけで、ごはんとおかずを別々に食べるより美味しくなるのはなぜでしょう。
それは、だしが持つ「うま味」のおかげです。
では、だしの「うま味」とはどんなものでしょうか?
「うま味」とは、人が味覚として感じる甘味、酸味、塩味、苦味、辛味とは異なる、美味しさを感じる味のことです。
かつおだしではイノシン酸、昆布だしではグルタミン酸などがうま味成分です。
「だしが効いてる」お味噌汁や煮物を食べると、薄味でもとても美味しく感じますよね。
あれがうま味なんですね。
「だしかけごはん」は、和食の基本であるだしのうま味を存分に楽しめる、究極の一膳なんです。
「だしかけごはん」の特長
だしのうま味で美味しさが倍増!
ごはんにおかずをのせて、だしをかけただけで、不思議なくらい美味しくなるんですよね。
このおいしさは、たぶん、皆さんが想像している以上だと思いますよ^^
だしのうま味と、おかずのうま味の相乗効果で、より美味しさが引き立つんです。
うま味は、別のうま味が加わることによって、いっそう美味しくなるそうです。
この相乗効果を狙って、「だしかけごはん」の本に載っているレシピは、2種類のだしを合わせたものになっています。
性質の異なる、植物性のだし(昆布、しいたけなど)と、動物性のだし(カツオ、煮干しなど)を合わせると、より味わいが深くなります。
簡単、すぐできるから、家事の時短になる!
ごはんにおかずをのせて、だしをかけるだけだから、誰にでもあっという間にできちゃいます。
ごはんとおかず、だしを食卓に用意しておけば、バイキング形式で自分で好きな具をのせてだしをかけて食べることができるので、忙しいときの食事の準備も短時間ですみます。
子供たちも喜んで自分でやってくれるので、私の手間が省けて助かっています。
使うのは茶碗だけなので洗いものも少ないですしね。
だしかけごはんは、忙しい主婦の味方です!
簡単だから、一人暮らしの方にもおすすめです。
だしのうま味が効いているから、減塩できる!
お味噌汁やすまし汁などが分かりやすいですが、だしが効いていると薄味でも美味しく感じるんですよね。
だしを使わないと、どんなに味噌や塩を入れてもなかなか美味しくならないです。
だしかけごはんは、だしのうま味を利用したレシピなので、濃い味にしなくても十分美味しい。
だから、「だしかけごはん」の本に載っているレシピは、塩はすべて「適量」となっています。
初めは物足りなくても、慣れるうちに塩の量を減らしても美味しく感じられるようになるそうです。
私は、だしに塩はほとんど入れずに作っていますが、おかずの味だけで十分美味しいですよ^^
「だしかけごはん」の作り方
作り方は、とても簡単です!あっという間にできるので、私はよく朝食に作っています。
- 器にご飯を盛る
茶碗の1/2杯分のご飯を入れます。
ごはんが少なめの方が、だしがたっぷりかけられて、美味しく食べられます。 - ごはんの上におかずをのせる
のせるおかずは何でもいいんです。
私は、昨夜の残り物や、朝作ったお弁当のおかずの余りをのせて朝食に出すこともあります。
「これは合わないでしょ」と思うようなおかずでも、問題なくとっても美味しくできるから不思議です!
だしの懐の深さを感じます^^ - だしをかける
寒い日には、アツアツのだしをかけると、食べている間に体がホカホカと温まってきます。
だしの味って、なんだかホッとするんですよね。
食欲が落ちる夏は、冷たいだしでサラサラとかきこむのも、アリだと思います。
だしの取り方
だしかけごはんに必要不可欠のだしの取り方を紹介します。
だしを取ったことがない方でも、拍子抜けするくらい簡単なので、是非試してみてください。
自分でだしを取ると、市販のものとは比べ物にならないくらい美味しいですよ!
たくさん作って、冷蔵・冷凍保存することもできます。
冷蔵の場合は、ペットボトルなどの密閉できる容器に入れて4~5日保存できます。
冷凍するときは、製氷トレーにだしを入れて冷凍し、密閉できる保存袋(ジップロックなど)に入れれば、2週間保存できます。
かつおだし
- 鰹節 … 30g
- 水 … 1000ml
1. 鰹節を計ります。
今まで、目分量で作っていたのですが、今回、ちゃんと計ってだしを取ったら、とても美味しかったので、計量することをおすすめします(笑)
レシピでは水が1000mlとなっていますが、私はいろんなだしを楽しむため500mlで作りました。
そのため、写真の鰹節は15gです。15gでもかなりの量ですね。
中くらいのボウル1杯分くらいです。
2. 鍋に分量の水を入れ、鍋肌に小さい泡がつくまで加熱します。
3. 鰹節を入れ、沸騰したら、あくを取りながら1分煮ます。
4. 火を止め、鰹節が沈むまで3~4分おきます。
5. ザルにキッチンペーパーを敷き、4をこします。
このとき、つい鰹節を絞りたくなりますが、雑味の原因になるので、絞らない方がいいそうです。
6. きれいな黄金色のだしが取れました!
粗熱が取れたら、密封できる容器に入れて、冷蔵庫で保管します。
100円ショップ(セリア)のプラスチックボトルに入れると、可愛くなるので気に入ってます。
昆布だし
- 昆布 … 30g
- 水 … 1000ml
1. 昆布の表面を乾いた布巾やキッチンペーパーなどで拭き、表面の汚れを取り除きます。
2. キッチンバサミで昆布に切れ目を入れます。
3. 鍋に分量の水を入れ、昆布をつけて30分ほどおきます。(冬場は1時間)
このまま一晩おけば、加熱しなくてもだしが取れます。
4. 鍋に3を入れて火にかけます。
鍋肌に小さい泡がついたら、すぐに昆布を取り出してください。
この時、必ず沸騰する前に火を止めてください。
煮干しだし
- 煮干し … 30g
- 水 … 1000ml
1. 煮干しの頭と内臓を取り除きます。
2. フライパンを熱し、1を2分ほどから煎りします。
3. ボウルに分量の水と2を入れ、30分以上おきます。
この状態で一晩おけば、加熱せずにだしができます。
4. 鍋に3を入れて火にかけ、あくを除きながら5分くらい煮出します。
5. ザルにキッチンペーパーを敷いて4をこします。
乾ししいたけだし
- 乾ししいたけ … 30g
- 水 … 1000ml
1. ボウルにたっぷりの水(分量外)と乾ししいたけを入れて5分おきます。
2. 水を捨て、乾ししいたけを流水で軽く洗います。
3. 2と分量の水をボウルに入れ、ラップをして冷蔵庫で一晩おきます。
4. ザルにキッチンペーパーを敷いて3をこします。
鶏だし・牛だし・豚だし
- 鶏ひき肉(牛ひき肉・豚ひき肉でもよい) … 150g
- 水 … 1000ml
- 鶏だしの時は、しょうがひとかけ
1. 鍋にひき肉と水(鶏だしの時は包丁の腹でつぶした皮付きしょうがも)入れて、火にかけます。
2. 沸騰したら弱火にし、あくを取りながら30分ほど煮ます。
3. ザルにキッチンペーパーを敷いてこします。
だしを取った後のひき肉は、砂糖、しょうゆ、みりんで味付けして軽く煮ると肉そぼろになります。
ごはんにかけたり、野菜と煮たりすると美味しいですよ^^
だしを何種類か作っておくと、組み合わせてより美味しくなるのでおすすめです。
だしかけごはんレシピ
「だしかけごはん」のレシピ本には、なんと67種類以上のレシピが掲載されています!
焼き魚がどーんとのっていたり、クリスマス向けのだしかけごはんがあったり。
「シュークルート風だしかけごはん」なんて、想像できます?フランスの郷土料理らしいですよ。
そのたくさんのレシピの中でも、特に「簡単」にできて、「朝からサラサラ食べられる」ものをいくつか作ってみたので、紹介しますね。
もちろん、どれも体が芯から温まりますよ~^^
味噌漬け卵のだしかけごはん
本を読んでみて、これ絶対作る!とまず思ったのがこれ。
卵を味噌に漬け込むなんて、美味しいに決まってます!
食べてみると、予想以上に濃厚な卵に味噌の味と香りがしみ込んで、これ一品で大満足。
子供たちの朝ごはんにも、お父さんの飲んだ後の〆にも。
《だし》
- かつおだし … 100ml
- 昆布だし … 100ml
- 塩 … 適量
《A》
- 卵 … 1個
- 味噌 … 大さじ1
- みりん … 大さじ2/3
- しょうゆ … 小さじ1
ごはん(白米) … 茶碗1/2杯
1. 卵を殻のまま2~3日冷凍します。
冷凍すると、卵の水分を飛ばすことができるので、黄身のうま味が凝縮され、美味しくなります。
凍ると中身が膨張してからにひびが入るので、保存袋や、密封容器などに入れて冷凍するといいと思います。
2. 凍った卵を割り、卵白と卵黄に分けます。
冷凍庫から出してすぐは殻がむきづらいので、10分くらい室温でおいておくといいと思います。
はやくむきたい場合は、流水にさっとくぐらせてもむきやすくなります。
残った白身は、スープに入れたりして使えます。
3. 味噌・みりん・しょうゆを合わせて味噌ダレを作ります。
4. 卵が入っていたプラスチック容器などにラップをしき、味噌ダレを入れます。
5. 味噌ダレの上に卵黄を入れ、その上から味噌をかぶせて卵黄全体を味噌ダレで覆うようにします。
この状態で2~3日、冷蔵庫で保存します。
6. 器にごはんを盛り、味噌ダレを取り除いた卵黄をのせて、熱いだしをかけます。
残った味噌は、味噌炒めなどにも使えますよ。
きのこ三昧のだしかけごはん
きのこは、グアニル酸といううま味成分が含まれるので、だしと合わせることでさらに美味しくいただくことができます。
きのこにたっぷり含まれる食物繊維は、腸の環境を良くしてくれるので、便秘改善や、美肌効果があります。
また、きのこのβグルカンは免疫力をアップしますので、これからの感染症が流行する季節に是非食べたい食材です。
きのこ同士はよく合うので、レシピ以外のきのこを使ってもいいそうですよ。
私は、たもぎ茸がみつからなかったので、マイタケを使いました。
ごはんにパセリのみじん切りを混ぜるレシピになっていますが、これがきのこと合う!
パセリがあれば是非やってみてください。
また、わかめごはんで作ってみたら、これもまた美味しかったです。
《だし》
- かつおだし … 150ml
- 昆布だし … 50ml
- 塩 … 適量
《A》
- えのきだけ … 1/4袋(30g)
- しいたけ … 1/2個
- しめじ … 3~4本
- マッシュルーム … 1個
- たもぎ茸 … 20g
- にんにく … 1/2片
- 鷹の爪 … 1/2本
- オリーブオイル … 大さじ2と1/2
- バター … 2.5g
- しょうゆ … 小さじ1
- パセリのみじん切り … 適量
ごはん(白米) … 茶碗1/2杯
1. きのこ類は一口大に切ります。
にんにくはみじん切り、鷹の爪は小口切りにします。(小口切りになっている鷹の爪も市販されています。)
2. フライパンを弱火で熱し、オリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れます。
焦がさないように炒めて、にんにくの香りがしてきたら、①を加えてさらに炒めます。
3. 2にバターを入れ、バターが溶けて全体に行きわたらせたら、しょうゆを鍋肌に入れ、きのこに絡ませます。
4. パセリのみじん切りをごはんに混ぜます。
パセリごはんを器に入れ、3をのせて熱いだしをかけます。
たこ焼きのだしかけごはん
ごはんの上にたこ焼き!?と、はじめは度肝を抜かれました。
(これは別々に食べようよ)と思わないでもなかったのですが、やってみたら、いろいろな食感があってとても楽しい一膳でした^^
たこ焼きの生地がだしを吸ってふわふわ、中のタコの歯ごたえ、ソースの甘い香りと青のりの磯の香り。
すべてが口の中で一つになる感じは初めてです。
いろんな味を、だしがつないでくれているのかな、と思いました。
子供たちにも大好評でした。
《だし》
- かつおだし … 100ml
- 昆布だし … 100ml
- 塩 … 適量
《A》
- 青のり … ひとつまみ
- たこ焼き … 2個(市販・冷凍でもいいです)
- ウスターソース(お好みソース・たこ焼きソースでもOK)
- 花かつお … 適量
ごはん(白米) … 茶碗1/2杯
1. ごはんに青のりを混ぜます。
器に青のりごはんを盛り、温めたたこ焼きをのせ、たこ焼きにウスターソースをかけます。
2. 1に熱いだしをかけ、花かつおをふります。
のりの佃煮とオリーブオイルのだしかけごはん
冷蔵庫にあるものでパパっとできる、まさに忙しい朝にぴったりのだしかけごはんです。
のりの佃煮があるご家庭は多いと思いますが、オリーブオイルかけます!?普通。
やっぱりプロの料理家が考えることは違いますね!
ちょっと不安を覚えながらも食べてみたら、これが驚くほど美味しいんですよ!
今では、娘のお弁当のごはんにものせています。(お弁当なのでだしがかけられないのが残念)
玉ねぎのみじん切りがサクサクしてとても美味しいです。
玉ねぎは水にさらさなくても大丈夫でしたので、ちょっとひと手間加えて入れてみてください。
《だし》
- 煮干しだし … 150ml
- 乾ししいたけだし … 50ml
- 塩 … 適量
《A》
- のりの佃煮 … 大さじ2
- オリーブオイル … 大さじ1
- 玉ねぎ … 中1/12個分
ごはん(白米) … 茶碗1/2杯
1. 玉ねぎをみじん切りにし、のりの佃煮、オリーブオイルと混ぜ合わせます。
2. 器にごはんを盛り、1をのせて熱いだしをかけます。
ほうれん草と豚しゃぶのだしかけごはん
子供が通う小学校で朝食に関する講演があり、育ち盛りの子供たちには、朝ごはんにもタンパク質が必要だと聞きました。
ハム1枚でもいいからタンパク質をとらせてください、とのことでした。
確かに、朝食って炭水化物に偏りがちですもんね。
そこで、豚しゃぶのだしかけごはんを作りました。
これには子供たちが大喜び!朝からおかわりしていました。
レシピはほうれん草ですが、写真は、娘が貧血気味なので鉄分が多い小松菜で作っています。
《だし》
- 昆布だし … 150ml
- 酒 … 50ml
- 塩 … 適量
《A》
- にんにく … 1/3片
- 唐辛子 … 1本
- しゃぶしゃぶ用豚肉 … 60g
- サラダほうれん草 … 2茎(40g)
- ブラックペッパー … 適量
- しょうゆ … 小さじ1と1/2
ごはん(白米) … 茶碗1/2杯
1. にんにくは包丁の腹でかるくつぶします。
鍋ににんにく、唐辛子、だしを入れて火にかけます。
沸騰したら豚肉を入れ、さっと火を通して引き上げます。
(しゃぶしゃぶ用でない豚肉を使うときは、しっかり火を通してくださいね。)
2. サラダほうれん草は根を切り落とし、半分くらいに切ったら、1に入れてさっと火を通します。
普通のほうれん草を使うときは、茹でて水で洗い、アクを落としてください。
3. 器にごはんを入れ、1の豚肉、2をのせて、1のだしをかけます。
お好みでブラックペッパーを振ります。
豚肉とほうれん草は、しょうゆをつけながら食べてください。
牛肉のフォー風だしかけごはん
私、ベトナム料理が大好きなんですよ。
前世はベトナム人かも、と思うほど。(ベトナムに行ったことはないんですけどね)
中でもフォーが好物なので、フォー風のだしかけごはんを作ってみました。
食べてみると、期待通り、フォーになってました!
朝から、お口の中がさっぱり、爽やか。
本場のフォーは、このレシピのようにあまりハーブは使わないそうなのですが、私はパクチーを庭に植えるほど好きなので、入れてみました。
また、ホワイトセロリが手に入らなかったので、普通のセロリを使いました。
牛肉は、レシピではすき焼き用ですが、節約のため特売の牛肉を使いました。
それでも、十分美味しかったですよ!
《だし》
- かつおだし … 100ml
- 昆布だし … 100ml
- 塩 … 適量
《A》
- 万能ねぎ … 2本
- ホワイトセロリ … 2本
- 牛薄切り肉 … 3枚(40g)(すき焼き肉を使用)
- ミント … 適量
- 鷹の爪 … 適量
- ヌクマム … 適量(ナンプラーでもよい)
- ライム … 1切れ(レモンでも可)
ごはん(インディカ米) … 茶碗1/2杯
白米でも大丈夫です。
1. 万能ねぎは小口切り、ホワイトセロリは1㎝長さに切ります。
2. 鍋にだしを入れて火にかけ、沸騰したら牛薄切り肉(すき焼き用)を入れて、すぐに火を止めます。
牛肉に完全に火を通さないようにしておきます。(すき焼き、しゃぶしゃぶ用以外の肉はしっかり火を通しましょう)
3. 器にごはんと1を盛り、ミントをのせて2をだしごとかけます。
ヌクマムに鷹の爪を入れ、ライムとヌクマムを足しながら食べます。
残り物で「だしかけごはん」を作ってみました!
本のレシピを見て、コツがわかってきたので、自分流のだしかけごはんを作るようになりました。
前の晩のおかずの残りや、お弁当用に作ったおかずをのせてだしをかけると、どうして?と不思議に思うくらい美味しくなります^^
本当に、どんなおかずをのせても大丈夫です!
簡単にできるものを2つ、書いておきますね。
おでんのだしかけごはん
おでんを大量に作る家庭は多いんじゃないでしょうか。
たくさん作ると美味しいし、次の日も食べられるから主婦のお助けメニューではあるのですが、さすがに何食か続くと飽きてしまいます。
そこでだしかけごはんにしてみたら、家族に大好評。
特に夫がうまいうまいとおかわりしていました。
簡単すぎて、あまりにも手抜きかな、と思い、にんじんとこんにゃくをハートに型抜きしてみました(^-^;
それくらいすぐに作れます。
《だし》
- 鶏だし … 100ml
- 塩 … 適量
《A》
- おでんの汁 … 適量
- おでんの具 … 適量
ごはん(白米) … 茶碗1/2杯
1. おでんの汁・鶏だしとおでんの具を鍋に入れ、温めます。
2. ごはんを器に盛り、おでんの具をのせ、だしを注ぎます。
小松菜の卵とじ + 肉そぼろ + きゅうりの塩もみのだしかけごはん
ある日のお弁当のおかずの残りをだしかけごはんにしてみました。
肉そぼろは、鶏だしと豚だしを作った時のひき肉を使って作りました。
だしが抜けて美味しくないかも、と思ったのですが、砂糖、しょうゆ、みりんで味付けしたら、普通の肉そぼろになりました^^
きゅうりを5ミリ角くらいに切ったら、コリコリと食感が良くてだしごはんにとても良く合いました。
こんな、一見合いそうにもないおかずが驚くほど美味しくなるから本当に不思議です。
《だし》
- かつおだし … 100ml
- 昆布だし … 100ml
- 塩 … 適量
《A》
- 小松菜の卵とじ … 適量
- 肉そぼろ … 適量
- きゅうりの塩もみ … 適量
ごはん(白米) … 茶碗1/2杯
1. きゅうりの塩もみは、5mm~1cm角くらいに切ります。
2. ごはんを器に盛り、小松菜の卵とじ、肉そぼろ、きゅうりの塩もみをのせ、熱いだしをかけます。
お店の味をお家で!和食店「えん」とのコラボレシピ
だしにこだわっている和食店「えん」と、「だしかけごはん」の筆者淺野曜子さんがコラボして、だしかけごはんのレシピを考案されたそうです。
そのメニューをいただく機会があり、汐留シティセンター42F、「和食えん」汐留店に行ってきました。
さすが42F、窓からの景色も素晴らしかったです。
このコラボメニューは、お店で期間限定で出されているもので、「だしかけごはん」の本にもレシピが掲載されています。
その中から3つ、実際にお店で食べたものを紹介しますね。
彩り野菜のだしかけごはん
漬け物を細かく刻んでごはんにのせたレシピ。
とてもあっさりしていて、サラサラといくらでも食べられそうです。
野菜だけなので、さっぱりしているのに、味に深みを感じます。
色んな種類の具が入っているからでしょうかね。
みょうがが効いてとてもいいアクセントになっているので、入れた方が断然美味しいと思います!
だしの美味しさを楽しめる一品です。
《だし》
- かつおだし … 180ml
《A》
- 漬け物 … 60g(好きな具材でよい。このレシピで使ったもの大根・紅芯大根・ズッキーニ・かぶ・にんじん・ラディッシュ)
- ミョウガ … 1/4個
- ぶぶあられ … 適量(おせんべいを砕いたものでよい)
- 花かつお・柚子胡椒 … 適量
ごはん(白米) … 茶碗1杯分
1. 漬物は粗みじんに切ります。
紅心大根、ラディッシュは薄い輪切りにします。
ミョウガは薄い輪切りにして水にさらしたあと、水を切ります。
あまり長くさらすと香りが抜けるので、気をつけてください。
2. ごはんを器に入れ、まず粗みじんに切った漬け物をのせます。
その上に輪切りにした漬け物とミョウガをのせ、ぶぶあられを散らします。
熱いだしをかけ、花かつおと柚子胡椒を足しながら食べます。
マグロユッケのだしかけごはん
マグロ好きな私、密かに(お刺身で食べたほうが…)と思っていたのですが、このだしかけごはんを一口食べたらそんな考えは吹っ飛びました!
マグロがますます美味しくなってます!
マグロを漬けるタレがとても美味しかったので、いろいろな料理に応用できそう。
家庭で作るときは、安いマグロで十分美味しくできるそうです。
セロリの香りがとても合うので、必須の食材ですね。
《だし》
- かつおだし … 180ml
- マグロの刺身(赤身・中トロ) … 各3切れ(各30g)
- セロリ … 1/6本(10g)
- 紫玉ねぎ … 中1/10個(20g)
《A(漬けダレ)》
- 酒 … 大さじ1/2
- しょうゆ … 大さじ1
- ごま油・ガーリックオイル … 各小さじ1/4
- オイスターソース … 大さじ1/4
- ウズラの卵 … 1個
- カイワレ大根 … 10本
- すりごま・花穂・刻み海苔・わさび … 適量
ごはん(白米) … 茶碗1杯分
1. マグロの刺身は食べやすいよう細く切ります。
紫玉ねぎ・セロリは薄切りにし、水にさらしてザルにあけ、水をよく切ります。
2. Aの酒を火にかけ、ふつふつと沸騰したら弱火にし、30~40秒ほど煮ます(煮切り)。
煮切った酒は冷まし、A全部を合わせて1のマグロを漬けます。
3. ごはんを器に入れ、マグロをのせます。
ウズラの卵、カイワレ大根をのせたら、すりごま・花穂・刻み海苔を散らします。
熱いだしをかけ、わさびを添えます。
秋刀魚の梅なめろうだしかけごはん
なめろうと言えばアジですが、こちらは秋刀魚を使っただしかけごはんです。
梅の酸味がほんのり感じられるなめろうは、しっかりと味がついていますが、だしと出会うととてもまろやかな味わいになります。
生の秋刀魚はやっぱり美味しいですね。
秋刀魚は、頭から背中が盛り上がって厚みがあるもの、口ばしが黄色いものが美味しいそうですよ。
《だし》
- だし茶漬け屋の出汁 … 大さじ2
- 湯 … 300ml
秋刀魚の刺身 50g
《A》
- 合わせ味噌 … 小さじ1
- 白味噌 … 小さじ1
- 梅 … 1/2個(2.5g)(種を取って使います)
- みりん … 小さじ1/2
- 生姜のすりおろし … 1/2かけ分
- 長ネギのみじん切り … 2.5cm分(2.5g)
- 大根おろし … 大さじ1/2杯分
- 柚子の果汁 … 小さじ1/2
- 万能ねぎ・刻み海苔・白ごま … 適量
ごはん(白米) … 茶碗1杯分
1. 秋刀魚は粗みじんに切った後、包丁でたたいて細かくします。
2. 1にAをすべて合わせ、包丁でたたいて細かくします。
3. 2に水けを絞った大根おろしと柚子の果汁を入れます。
4. 万能ねぎは小口切りにします。
5. ごはんを器に入れ、刻み海苔と3を加え、万能ねぎ、白ごまを散らします。
熱いだしをかけていただきます。
材料のだしの「だし茶漬け屋の出汁」は、「だし茶漬け えん」の味を家庭で手軽に再現できるだし汁です。
私も使ってみたのですが、手作りのだしに遜色ないだし汁で、いろんな料理に利用することができます。
コラボメニューは、お店で食べられる!
和食の店「えん」と、書籍「だしかけごはん」の著者、淺野曜子さんが開発したオリジナルコラボメニューは、期間限定で下記店舗で食べることができます。
プロの和食を味わってみてはいかがでしょう。
・マグロユッケのだしかけごはん
10月31日㈫まで
全国3店舗にて 「和食 えん」公式サイト
【和食・酒 えん】
・彩り野菜のだしかけごはん
10月31日㈫まで
全国14店舗(水戸店を除く) 「和食・酒 えん」公式サイト
【だし茶漬け えん】
・宮城県産 秋刀魚の梅なめろうだし茶漬け
11月6日㈪まで
・長崎県産 真さばのたまり醤油漬けだし茶漬け
11月7日(火)~12月5日(火)
全国21店舗 「だし茶漬け えん」公式サイト
だしかけごはんのデモンストレーションがありました
だしかけごはんを、「和食 えん」の中野さんが目の前で作ってくれました。
その包丁さばきがあまりにも素晴らしかったので、少しその様子をご覧いただきますね。
一番驚いたのは、大根の皮むき!
説明しながら、さら~っと何気な~くむいていますが、
あっという間に、きれいな円柱状の大根が完成!
こんなに長くてきれいな円柱形の大根、見たことありません。美しい。
秋刀魚の皮むきも、スーッと包丁を動かすだけで、あっという間。お見事!
刺身のサクを切るときは、低い方を手前にして、繊維に逆らうように切るといいそうです。
お刺身の切り方は難しいから、ためになりました!
この他にも、だしの取り方のコツや、「生野菜にもO157という菌がいることがあるから、良く洗った方が良い」というような基本的なことなどもいろいろと教えてくださいました。
最後に、「だしを味わうと、日本人でよかった、和食をやっててよかった、と思う」とお話しされていたのがとても印象に残りました。
「えん」では、料理教室も行っているそうです。(えん料理教室)
プロの技術を目の前で見られるだけでも価値がありそうです。
「だしかけごはん」筆者 淺野曜子さんについて
フードコーディネーター、一人分料理研究家、インドネシア料理研究家。
インドネシアに在住し、現地で料理店の経営の経験もあります。
番組制作のため世界100か国近くを訪れ、各地の料理を研究されたそうです。
淺野曜子さんは、常に「だし」がある家庭に育ったそうです。
淺野さんのお母さんはお仕事が大変忙しい方だったのですが、一度に4~5日分のだしを作り、ストックしておいて、それを使ってとても美味しいごはんを家族に作ってくれたということです。
このお話を聞いたとき、淺野さんのお母さんの家族に対する深い愛情が見えた気がして、強く心を動かされました。
私も、家族に愛情を伝えられるごはんを作りたいと思いました。
一度、お会いする機会に恵まれ、幸運なことに少しお話させていただいたのですが、ふんわりと優しく、まるごと包んでもらえそうな柔らかな雰囲気をお持ちの方でした。
そして、その温かさの中に、日本の「だし」に対する熱い気持ちを感じました。
ああ、こういう方がおいしいレシピを作るんだなあ、と納得できるお人柄でした^^
私は普段、だしは、寝る前に水と昆布やかつお粉などをポットに入れて、冷蔵庫に入れておくという手抜きな取り方をしています。
今回、この記事を書くにあたって、数種類のだしをレシピ通りに取りました。
やっぱりちゃんと計量して、鍋で煮たほうが美味しいだしが取れますね。
珍しく昼間に作業していたら、たまたま風邪で学校を休んでいた娘が「いいにおいがする~」とキッチンに入ってきました。
そして、私がかつおだしを取っているのを見て、「何してるの?」と真顔で聞くではありませんか!
娘は、かつおだしの取り方を知らなかったのです。(ちなみに娘は高校生です)
危うく、日本の大切な文化である「だし」を、自分の代で終わらせるところでした(笑)
この記事で紹介した「だしかけごはん」は、だしのうま味を存分に味わうことができるメニューなので、自分も楽しみながら、だしの美味しさを子供たちに教えてあげられたらいいなと思います^^