運動や食事制限など、痩せる方法はさまざま。
と悩んだ経験はありませんか?
そんなときは自分がどんな体型になりたいかを考えましょう。
ただ痩せるだけでなく、メリハリのある女性らしいラインを手に入れたいという人には断然「フラダンス」がおすすめです。
アロハ!元インストラクターで、趣味はジム通い、井戸端会議は元気の源!
太もも痩せの記事でも紹介しましたが、私の悩みは下半身にボリュームのある洋梨体型なところ。洋梨体型なゆえにセクシーさが今ひとつ。この年齢で胸を大きくするのは至難の業ですが、
と考えるようになりました。
そんなときに出会ったフラダンス。スタジオの外に流れるウクレレの音は癒やし効果もバツグンです。
ふと足を止めると楽しそうに踊るおばさま方^^。
年配の方が多かったのですが、笑顔が眩しく頬もツヤツヤ。背筋もピンと伸び、みんなとても生き生きしています。
ボリュームたっぷりで南国っぽいモチーフのスカートもかわいい。
セーラー服を着たら怒られるけれど、パウスカートなら怒られない。花飾りもつけてしまおう。そんなコスプレ欲も満たされます。
ダンスっていうくらいだからダイエットにもよさそう。と思い、フラダンスはじめました。
などの疑問を、フラダンスの経験がない人にもわかりやすく説明します。
それでは、今回は私もすっかりはまったフラダンスを紹介しますね。
フラダンスの癒やし効果
フラダンスは、ゆっくりとしたギターやウクレレが印象的なハワイアンミュージックで踊るダンス。
その音色を聞けば自然と、ハワイの青い海や真っ赤なハイビスカス、風に揺れるヤシの木などが目に浮かび南国気分に癒やされますよ。
じんわりと額に汗がにじむ程度の運動だから、リフレッシュ効果もありそう。
ほかにも、フラダンスは歌詞と手の動きが連動しており歌詞を聞いて考えながら踊るので脳が活性化されて、脳の老化防止にも役立つんですよ。
フラダンスでウエストのくびれを作る
フラダンスはダイエットにも効果的。
フラダンスの消費カロリーは1時間あたりおよそ150kcal~300kcalです。
1時間の消費カロリーで比べると、早足のウォーキング193kcal、ヨガ198kcal、入浴148kcalなどと同じくらい。
食べ物では、ご飯1杯半くらいです。消費カロリーが少ないように思われますが、ジョギングなどよりもつらくなく、複雑な動きではないため、運動経験や年齢を問わず気軽にチャレンジできるという利点があります。
適度な運動の継続は、運動不足の解消、体力向上につながりますよ。
また、フラダンスは楽しみながら継続できる有酸素運動。
有酸素運動では、遅筋という筋肉を使いますが、この遅筋はマラソンなど長時間にわたって力を維持することができる筋肉です。
遅筋が多いとスリムな体になります。例えばマラソン選手にはスラリと細い人が多いですよね。
つまりフラダンスを続けることによって体全体が引き締まり、スラリとした女性らしいラインを作ることができるのです。
他にもうれしい効果が。フラダンスは腰の動きがポイントで、腰をよく動かすからウエストにくびれができるほか、お腹も引き締まります。
腰のあたりの筋肉をよく使うことにより筋肉が柔らかくなるので、骨盤の位置も整えられますよ。O脚の改善や予防にも良さそうですね。
このほか、フラダンスは中腰の状態でステップを踏むので足全体が鍛えらます。
また、正しい姿勢で踊るために上半身を固定した状態で引き上げるので背中もスッキリ。基本的に美しい姿勢を維持して踊るので、インナーマッスルも鍛えられるんです。
インナーマッスルとは、負荷をかけて行う一般的な筋トレをして鍛えられる表側の筋肉ではなく、その奥にある筋肉のこと。小さな筋肉で体の関節や骨を支えています。
先述の通りインナーマッスルは、体の関節や骨を支えているので鍛えることによって姿勢や関節の位置を安定させられます。具体的には、姿勢の改善や肩こり・腰痛などの体の不快な状態を軽減・予防できます。また、大きな筋肉の動きをサポートしているから、パフォーマンスも向上。動きが安定して美しく踊ることができるのです。
また、インナーマッスルを鍛えることで体温が上がるため基礎代謝も高くなって脂肪が燃えやすい体質に改善されます。
パウスカートを履くだけで気分は一気にフラガール
踊りや音楽と、フラダンスの魅力はたくさんありますが、かわいらしい衣装も人気の秘密。
これからフラダンスを始めようという人は、履くだけで一気にフラダンスっぽい雰囲気が楽しめる「パウスカート」がおすすめです。
パウスカートは、ギャザーが多いボリュームのあるスカートのこと。腰を揺らすたびにスカートの裾が揺れるので、ジャージなどのトレーニングウエアより、踊れている!と実感でき練習のモチベーションも上がります。
練習では、Tシャツとパウスカートという格好で踊る人が多いですが、もっとオシャレにこだわりたいという人は、肩を出したベアトップやフリルの切り替えが横に入ったティアードフリル、ムームーのようなワンピースでも雰囲気が出ますよ。
また、フラダンスといえば「レイ」。
レイは、みなさんおなじみ、ハワイの空港で首にかけられる首飾りのことです。
花で作られたもののイメージが強いですが、緑の葉っぱで作られたグリーンレイや、貝殻で作られたシェルレイ、鳥の羽根で作られたフェザーレイなど種類は豊富。
ハワイはそれぞれの島にテーマカラーや植物があるので、歌と組み合わせてコーディネートするのも楽しそうですね。
島のテーマカラーと植物
オアフ島 | 黄色 | イリマの花 |
---|---|---|
マウイ島 | ピンク | ロケラニ(小さいバラ) |
ハワイ島 | 赤 | オヒア・レフア |
ニイハウ島 | 白 | ププ(貝殻) |
カウアイ島 | 紫 | モキハナ(実) |
モロカイ島 | 緑 | ククイ |
ラナイ島 | オレンジ | カウナオア |
カホラヴェ島 | グレー | ヒナヒナ |
首にかけるレイのほか、頭、手首や足首につけるレイもあります。
首にかけるレイは、体に悪い気が入らないように、頭につけるレイは「レイ・ポオ」といい、覚えたフラを忘れないように、手首や足首につけるレイは「レイ・クウペエ」といい、振りを間違えないように、とレイをつける場所によってそれぞれ意味が変わります。
つけるだけで華やかさが増す「プルメリア」や「ハイビスカス」など花の髪飾りも人気です。
ちなみに左側につけると、既婚もしくは彼氏がいます、という意味で、右側につけると、独身で恋人募集中もしくは既婚だけど彼氏募集中という意味なのだそう。
右と左、どちらにつけるか迷ったら参考にしてみて。もちろん、しれっと右側につけてもOK!
これらの商品は、種類が豊富なインターネットで購入する人が多いようです。
私がよく見るサイトはこちら
オンラインショップの「マウナロアMMJ」
パウスカートはもちろん、レイやウィッグなどの小物や、ハワイ風の生地まで品揃えが豊富。
生地を買えば、オリジナルのパウスカートが作れ、楽しみが広がります。
カテゴリーごとにわかれていて見やすいので一度のぞいてみて。
また、百貨店で行われるハワイアンフェアなどの催しでは、フラダンスの様々なグッズが買えるほか、フラダンスのステージが見られるところもあるのでオススメですよ。
踊ってみよう!フラダンス「ステップ編」
フラダンスの基本姿勢、基本のステップ4つとそのコツを紹介します。
という人はお家でこっそりやってみて!
基本の姿勢
- 背筋を真っ直ぐに伸ばして立ち、手は腰に
- 足はげんこつ1つ分の幅に開く
- 膝を軽く曲げる
- 両肘は体の真横に置きます。肩甲骨と肩甲骨の間を引き寄せるイメージで胸を開くと自然と両肘が真横にきます
- 膝をゆるめたとき、お尻が後ろにいくと腰に負担がかかり腰痛の原因になります。重心をかかとに持ってくるとお尻が後ろに出にくくなります
カオ
- 基本の姿勢で立つ
- つま先を床につけたまま、左のかかとを上げる
- 左のかかとを上げると同時に左の腰も上げる
- 左のかかとを下ろし、右のかかとと右の腰を上げる
- 簡単にいうと、足踏みに腰の動きがついたもの。上半身が動かないように固定します
- 腰で数字の8の字を描くように滑らかに動かします
カホロ
- 右足を横に移動。左足のかかとを上げ同時に左腰を上げる
- 右足の横に左足を揃える(右に移動)
- 左足を横に移動。右足のかかとを上げ同時に右腰を上げる
- 左足の横に右足を揃える(左に移動)
- リズムはゆっくり、ゆっくり、早く
- 横に移動する動きです。カオのときと同様、上半身は引き上げたまま固定します
- 歩幅が広くなるとバランスを崩しやすくなるので歩幅は、こぶし1つ分でOK
ヘラ
- 左腰を上げて、右足を斜め45度前に出す
- 前に出した右足を元に戻しながら右腰を上げ、左足を斜め45度前に出す
- 繰り返し
- 斜め前に出した足は、つま先で床に触れます。上半身は引き上げたまま固定
- 難しいように感じますが、左腰が上がるときは右足が斜め前、右腰が上がるときは左足が斜め前、というように対角線上の動きを意識しながら行うと簡単です
アミ
- 左腰を上げて、右のかかとを上げる。重心は左へ
- 上げた右のかかとを地面につけるのと同時に腰とお尻を後ろへ
- 後ろに回したお尻で円を描くように右へ
- 左のかかとを上げながら右腰を上げる
- 体の前を通って元の位置へ
重心移動が難しそうですが、腰を回す動きで膝をゆるめた状態で行います
踊ってみよう!フラダンス「ハンドモーション編」
フラダンスの手の振りを、ハンドモーションと言います。
ハンドモーションは、詩を手の動きで表したもの。言葉と動作がリンクしているから意外と覚えやすいんです。今回は、歌詞によく出てくる言葉5つを選んで紹介しますね。
カホロ
- カホロにフラの手をつける
- 手のひらを下に向けて、両肘を張りながら両手を胸の前に持ってくる
- カホロで右に移動するとき、左手はそのまま、右手を横に伸ばす
- 手は宙にふんわりと置き、手でウェーブを描きやさしく置く
- 左へ移動しながら、左手を伸ばし右手は元の位置へ
- 肘の位置を固定させます
- 肩が上がらないように、胸を開いて肩甲骨同士を寄せます。肩が上がると肩こりの原因になるので気をつけて
アロハ
- 両手のひらを下にして斜め前に広げる
- 手のひらを自分の方に返しながら胸元でクロスさせる
アロハは、こんにちわやさようならのような挨拶のほかに、愛という意味があります。胸元に両手をクロスするときは気持ちを込めてふんわりと行うと雰囲気が出ます
オエ
- 手のひらを下に向けて、両肘を張りながら両手を胸の前に持ってくる
- その位置から手のひらを上に向けながら両手を前に伸ばす
- オエは、あなた、という意味。愛しいあなたのように、アロハの動きと一緒に出てきます
- 手を前に伸ばす動きですが、斜め前や右手だけ伸ばすスタイルも。伸ばした手は肩幅のまま、広がらないように注意しましょう
プア
- 手の甲を上に片手を前に伸ばし宙にふわりと置く
- 手のひらを上に向ける
- 5本の指を指をすぼめて花のつぼみのような形をつくる
プアは、花を表します。つぼみを作る前に、ふわりと宙に置くのがポイント
ナニ
- 手のひらを内側にして両手を上げる
- 上に上げた両手をゆっくりと下ろす
- 美しい、という意味のナニ。伸びやかに行います
- 両手の幅は広くならないように意識します
自然の美しさや恋する気持ちなどを表現するハンドモーション。
情感豊かにゆったりと動かすのがコツです。
少し慣れたら、指先を揃えると美しく見えますよ。さらに慣れたら目線を正面でなく指先に移すとプロっぽい仕上がりに。
踊ってみよう!フラダンス「実践編」
ステップとハンドモーションができるようになったら、好きなハワイアンミュージックに合わせて踊ってみましょう。
今回はフラダンスの練習曲としてもよく用いられている「パパリナ ラヒラヒ」で踊ってみました。
最後に、フラダンスって何?誕生とスタイル
フラダンスのフラは、ハワイ語でハワイアンダンスという意味。現地ではフラダンスのことをフラと呼んでいます。フラはハワイの伝統的で神聖な踊りです。
フラが誕生したのは、昔ハワイに文字がなかった時代。
文字を持たなかったハワイの人たちが神様への信仰を表現するには、出来事を後世に伝えるにはどうしたらよいのか、その方法を考えます。そこで生まれたのがフラです。
つまりフラは神に捧げる神聖な踊りであり、歴史を継承する手段だったのです。そのため、フラでは手の振りで虹や雨、花や波などを表現し踊り自体が物語になっています。
歌のコーラスが2回繰り返されるのもフラの特徴のひとつ。1番を2回、2番を2回と繰り返すのは、歌の内容が相手に伝わって欲しい、より理解を深めてもらいたい、という思いが込められています。
昔は選び抜かれた男女だけが踊ることができた特別なものでしたが、今は娯楽として親しまれているフラ。フラには「アウアナスタイル」と「カヒコスタイル」と言う2つのスタイルがあるってご存知でしたか?
アウアナスタイルは、華やかな衣装を着て笑顔で踊るスタイル。
19世紀~20世紀に作られた西洋の影響を受けたもので、男女の恋愛感情を表したものが多いのが特徴です。フラダンス教室で習うものの多くはアウアナスタイルといってよいでしょう。
一方、カヒコスタイルの歴史は古く、ポリネシアの住人から受け継いだ古典形式のもの。
歌は、神や王朝への賛歌だったり、ハワイの大地や自然を称えるものです。また、カヒコフラの衣装は、花模様の代わりに幾何学模様か無地と地味。神前に奉納するものなので笑顔で踊らないという特徴もあります。
教室やサークルでフラダンスの魅力を体感してみて
いかがでしたか?
ハワイアンミュージックに癒やされて、ダイエット効果も期待できるフラダンス。
私自身、フラダンスを始めて
気がします。衣装を揃えて、スタジオでみんなと踊るのは楽しさもひとしお。
教室のほかにもフラサークルや、スポーツジムでも取り入れているところがあるので気軽に始められますよ。